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福島の中小企業のIT事情——都市部との違いと、地方ならではの落とし穴

福島県内で中小企業のIT・セキュリティ支援をしていると、都市部とは少し違う、”地方ならではの事情”を感じます。それは、良い面もあれば、気をつけたい落とし穴もある、という両面のものです。

はじめにお断りしておくと、この記事は統計データではなく、私たちが福島の現場で日々感じている傾向として、地元で中立支援を行う立場から率直にお伝えするものです。「あるある」とうなずける部分があれば、そこが御社の伸びしろかもしれません。

都市部との違い、4つの落とし穴

① IT担当が「社内に誰もいない」ことが多い

地方では、そもそもIT人材の採用が難しく、情シス(社内のIT担当)を専任で置ける会社は多くありません。総務や経理の方が”なんとなく詳しいから”という理由でPC周りを兼任している、というのが実情ではないでしょうか。

その結果、ITの判断をすべてベンダー任せにしてしまいがちです。「言われたとおりに契約した」「よく分からないまま更新している」——こうした状態は、コスト面でもセキュリティ面でも、じわじわとリスクを積み上げます。困ったときに社内で判断できる人が一人もいない、というのは、想像以上に心細いものです。

対策:無理に採用しようとせず、”外部の専任情シス”を持つという発想が現実的です。必要なときだけ相談できる相手がいれば、丸投げから抜け出せます。(→外部情シス・IT顧問

② 中立に相談できる相手が身近に少ない

都市部なら、比較検討できる業者や専門家が数多くいます。セミナーも勉強会も頻繁にあり、相場感を養う機会に事欠きません。

一方、地方では選択肢そのものが見えにくく、最初に出会った1社の言い値で物事が進んでしまうことがあります。「本当にこの金額が妥当なのか」を確かめる相手がいないため、割高でも、オーバースペックでも、気づけないまま契約に至る。これは能力の問題ではなく、”比べる相手がいない”という環境の問題です。

対策:発注や契約の前に、中立の第三者に見積を見てもらう「セカンドオピニオン」を習慣にすると、この情報格差を埋められます。(→ITセカンドオピニオン

③ 全国業者への「丸投げ」で、割高・オーバースペックに

「地元より、大手の全国業者のほうが安心だろう」——そう考えて都市部の業者にそのまま任せると、思わぬミスマッチが起こりがちです。

よくあるのは、地方の実態や事業規模に合わない、大きすぎる提案です。使わない機能まで盛り込まれた構成、従業員数に見合わないライセンス数、そして遠方ゆえに「すぐ来てもらえない」サポート体制。立派でも、自社に合っていなければ、払ったお金の多くはムダになります。

対策:全国業者が悪いわけではありません。ただ、その提案が「自社に本当に合っているか」を、地元で中立にチェックしてから決める。この一手間が、割高とミスマッチを防ぎます。

④ 公的支援が”あるのに使われていない”

福島県や各市町村には、IT導入や省力化を後押しする補助金があります。ところが、情報が届きにくく、申請の手間もあって、使えるのに使っていないケースが本当に多いと感じます。「知らなかった」「難しそうで諦めた」という声をよく聞きます。

対策:まずはどんな制度があるかを知ることから。国・県・市の主な補助金は、別記事にまとめています。(→福島のIT・セキュリティ補助金まとめ

例えば、こんなケースはありませんか

具体的なイメージのために、私たちがよく出会う”典型的な場面”を挙げてみます(特定の企業の事例ではなく、よくあるパターンとしてお読みください)。

数年前、都市部の業者にすすめられるまま、多機能な業務システムを導入した会社。ところが実際に使っているのは全機能の一部だけで、毎月の保守費だけが重くのしかかる。担当者は「もっと安くできないか」と感じつつ、比べる相手がいないので相談もできず、そのまま更新を繰り返している——。

こうしたケースは、決して珍しくありません。「なんとなく続けている契約」を、一度、中立の目で棚卸しするだけで、ムダが見つかることがよくあります。心当たりがあれば、それは見直しのサインです。

災害を経験した福島だからこそ——”止まらない備え”を

福島には、災害によって事業が止まる怖さを、身をもって知っている経営者が多くいます。この「止まったら困る」という感覚は、実はIT・データの備えにそのまま活かせます。

近年は、ランサムウェア(データを人質に取る攻撃)のように、”災害”ではなく”攻撃”で事業が止まるリスクも現実になっています。だからこそ、データのバックアップ(それも、いざというとき本当に戻せる形での備え)や、もしもの際の連絡・復旧の段取り(BCP)は、地震や水害への備えと地続きのものとして考えたいところです。「うちは狙われない」と油断せず、災害への備えと同じ発想で、データの備えも点検してみてください。(→「うちは狙われない」が一番危険な理由

一方で、地方には確かな「強み」もある

ここまで落とし穴を並べましたが、地方が不利なことばかりではありません。むしろ、都市部にはない強みがあります。

福島の中小企業は、顔の見える関係を築きやすく、腰を据えた長い付き合いがしやすい土地柄です。何かあったときに「すぐ駆けつけてもらえる」近さ、担当者の顔と人柄が分かる安心感は、オンライン完結の全国サービスにはない価値です。ITやセキュリティのように「困ったときにすぐ相談したい」領域では、この近さが効いてきます。

大切なのは、この強みを活かせる相手と組むこと。遠くの大手に丸投げするのではなく、近くで中立に相談できるパートナーがいれば、地方の弱みは補え、強みは伸ばせます。

こんなご相談から、お気軽にどうぞ

「相談」というと身構えてしまうかもしれませんが、はっきりした課題がなくて構いません。実際、こんな入り口が多いです。

  • 「この見積、金額が妥当か見てほしい」
  • 「今使っているツール、もっと減らせない?」
  • 「社内にIT担当がいないので、困ったときの相談先がほしい」
  • 「セキュリティ、最低限どこから手をつければいい?」
  • 「うちが使える補助金はある?」

PC-Holicはどのベンダーからも手数料を受け取らない中立の立場なので、相談したからといって特定の商品を売り込むことはありません。もちろん、相談したら契約しなければならない、ということもありません。まずは現状を一緒に整理するところから始められます。

まとめ:地方の弱みも強みも、答えは「中立の地元パートナー」

福島の中小企業のIT事情には、「IT担当がいない」「相談先が少ない」「全国業者への丸投げ」「公的支援の取りこぼし」という、地方ならではの落とし穴があります。同時に、顔の見える関係や、災害を経験したからこその備えの意識という、地方ならではの強みもあります。

この両方に効く答えが、製品を売らない、中立の地元パートナーを持つことです。PC-Holicは、まさにこの役割を担うために、福島県の中小企業に特化しています。IT投資の見極めから日々のお困りごと、補助金の活用まで、地元でお手伝いします。

「うちのIT、これでいいのかな」と少しでも感じたら、その段階で十分です。無料の個別相談を承っていますので、どうぞお気軽にお声がけください。


本記事は、当方が福島県内で支援を行う中で感じている一般的な傾向に基づく見解であり、特定の統計に基づくものではありません。

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